9月講演会のまとめ【執筆:弁護士・竹下】

9月講演会のまとめ【執筆:弁護士・竹下】

【第1部】 『与え合う』ことで人生が動き出す

第1部の講師は,心理カウンセラーの大嶋信頼(おおしまのぶより)さん。

まず人間関係において,相手がモンスター化して苦境に陥っている場合,「自己犠牲」による搾取があると説く。

「自己犠牲」は,家族側にもあるし,本人側にもあるとのこと。もっとも,本人は「自己犠牲」をしていることに無自覚らしい。相手を心配して気づかうことそれ自体が「自己犠牲」であって,金銭や時間,夢などが搾取されているとのことだが,心配すること自体は止められない。

しかし,「自己犠牲」をしていることに気付きさえすれば,「自己犠牲」を「手放す」ことができるはずで,相手と「与え合う」関係になれるとのこと。

苦しみを包み隠さず語ることが究極の「手放す」であり,自身の心が痛む話は,相手にとっても「手放す」ことにつながるとのこと。そして,これらの関係性の背後には,ホルモンの分泌(プロラクチンとドーパミン)が関わっている。

以上,大嶋さんは講演を通し,自身の対応如何で苦境から解放されると説いていたが,これはやはり「ひきこもり」を意識したからであろうか。強迫性障害や統合失調症との関係性など,専門的で複雑な内容も少なからずあった。

【第2部】親亡き後,まず備えておくべき3つのこと:葬儀,お墓,手続き

第2部の講師はOSD専門家で,葬祭業の鈴木秀志さん。

まず人生において「人は必ず死ぬ」が「一人では死ねない」から「事前準備が大切」と説く。費用の近い例として,自動車を購入する場合を引き合いに,自身の葬儀について事前に検討・準備しておくことの重要性を明らかにする。

一般的に,ご家族が亡くなってから葬儀までの時間に余裕がない状況の中で,円滑で満足のできる葬儀とするため,喪主や形式,予算などについて具体的に協議するようにしたい。

以上,墓じまいや永代供養など,あまり耳に馴染みのない言葉の解説も,時代に合わせて分かりやすく解説いただいた。具体的で分かりやすい説明だったが,時間の都合で省略された部分が少なくなく,ぜひとも,また改めてお話を伺いたい。

執筆:弁護士・竹下