会長ブログ№4~周りが動くことで何かが変わる | 一般社団法人OSDよりそいネットワーク

会長ブログ№4~周りが動くことで何かが変わる

上の子が中学生になり、PTAに入ると
先生と会う機会が増え、気軽に話ができるようになりました。

息子は相変わらずの状態で、
中学入学時の成績は「あひるの行進」、


つまり、
成績は、1(いち)、2(に)、1(いち)、2(に)でした。

得意な英語も、流暢に話過ぎるせいか、先生の間違いを指摘してしまうせいか、
成績は3以上になることはありませんでした。

そんなある日、息子が社会のテストで17点を取ってきました。
日本語が苦手なため「国語の成績が悪い」という事実は受け入れていましたが、
その国語より悪い点数だったことに私はショックを受けたのです。

よくよく考えてみれば、米国では社会の授業なんてありませんでしたから、
地理に歴史、特に日本史なんて、子供たちが知る由もありません。

そこで、社会の先生に相談をしたところ、
それが裏目に出てしまいました。


息子は、授業のたびに先生にあてられたり、執拗に質問されたりして
何も答えられない日々が続いてしまったそうです。

息子からは、「お母さんのせいだ!」と怒られる日々。


どうしょうか散々考え….


PTAの歓送迎会の時、私はビールを先生に注ぐ係になったため、
追い詰められていた私は、
社会の先生のところへも行きました。

ビールを注ぎながら、
「先生、新聞とってらっしゃいますよね?」と聞くと、
「ああ、とっているよ」とお答えになったので、

「では、朝刊に母子がアパートの屋上から飛び降りた、という記事があるかもしれませんよ、先生。」と
思わず言ってしまいました。

                    (怖っ….💦)by 代筆者

授業のたびに あてられたり質問されることを
息子は酷く嫌がっていましたが、
先生はそのことを知っていたのでしょう。


その後息子は、社会の授業で滅多に当てられなくなりました。

そんなこんなで、中学生時代を過ごしましたが、
段々と日本の学校や授業にも馴染んでいき、
不良ばかりだった友達も、段々と変わっていきました。

・・・・

ところで。

なぜ、このようなことを書いているかといえば、
もちろん、私がカウンセラーになるきっかけだったこともありますが、

長年、親御さんのカウンセリングをしてきて感じていることを、
ぜひ、何かの機会にお伝えしたい、と思ったからです。

それは….

子によって育った環境も違えば状況も様々であり、
対応方法も様々です。

したがって、
お子さんをよく知っている親御さんが
お子さんの状況を見て、考え、行動する(行動しないことを選択する)ことが
とても大切と感じています。

しかし…
困った、困った、と思われていながら、
ご自身が行動をしない方が圧倒的に多いのです。


「どうしたらよいですか?」と聞かれればアドバイスは致します。
それでも、実行される方が少ないのです。

親が何か行動を起こしても、
子にとっては煩い、やめてほしいと思うことも多いかもしれません。

私の場合も、行動のおそらく8割は失敗だったと思います。

しかし、残りの2割は的をいていました。


色々やって、よかったことは1割や2割でよいのです。

そして、失敗だと思った8割でさえも、
何もしないよりもずっとましです。
たとえ失敗だったとしても、何かが変わります。

誰かが動かなければ、 
誰かが動くのを待っているだけでは

状況は変わらないのです。

*「行動する」と書きましたが、
これには「していたことをやめる」、「変える」という意味も含まれます。
子に過干渉気味だった、あれこれ言いすぎている場合は
それを「手放してみる」ことです。

つづく

【これまでのブログ】

・会長ブログ№3~いじめっ子は誰?

・会長ブログ№2~会長ブログ№2~PTAに立候補した理由とは

会長ブログ№1~自分で考え行動するようにはなったけれど

池田佳世名誉会長のブログが始まります